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でじかめdeキティさん 99.8.14


 最近2台目のデジカメを買いました。

 リコーのDC-4Tというデジカメです。132万画素です。
 それまでは、エプソンのCP100(35万画素)を使っていましたが、なにせデジカメ黎明期の製品なので、いろいろと不満な点も多かったです。どんな点かっていうと、

スマートメディア等のリムーバブルなメモリが使えない。
そのうえ内蔵メモリが小さく最大でも24枚しか撮れない。
やっぱり可能な撮影枚数が少ないっていうのは不便ですね。
ACアダプタが使えない(電源は乾電池のみ)。
RS232CでPCに転送する際は、ぜひともACアダプタを使いたいもんです。
(RS232C転送ってけっこう電池が減るですよね)
マクロ撮影ができない。
小さなキティさんを撮るにはぜひとも必要ですねっ!
VIDEO端子がない。
ビデオキャプチャーボードにつないで、CCDカメラがわりにするですぅ
35万画素である。
35万画素でも、WebPageに載せる写真ならじゅうぶんなのですが、Windowsの壁紙に使おうとすると、640x480がせいいっぱいなので、メガピクセルクラスのデジカメが一台ほしいなあと思っていたんでした。
うちの近所にムラウチ電気八王子店というお店がありまして、ここは家電製品からPCパーツまでと、なかなか品揃えが充実しているのでよく行くのですが、ある日

リコーDC-4T 店頭価格39,800円のところ今日明日限り29,800円

というPOPがででーんと貼られていました。
古来より人間というもの、「...限り」という言葉に弱いものでございます。
うちのくまさんも、思いっきりその言葉に負けてしまいまして、1時間くらい悩んで買っちゃいました。


こんなのです。カメラ部分がくるくる180度回転するですっ!

 リコーというと、ふつうのお友達はコピー機を思い浮かべますね。そーいえばうちの会社のコピー機もリコーだったなあ。でもコピー機といえばやっぱり老舗はゼロックスですねえ。最近はあんまり聞かないけど、「コピーする」ことを「ゼロックスする」なんて言ったりしてましたよねえ。
 リコーが一眼レフのカメラを出してたの知ってるお友達っていますぅ?39,800円というお安さ一番なカメラでしたけど、当時(うちのくまさんが中学の頃でし)は話題になったもんです。最低限の機能は押さえてて、少ないお小遣いでも、ちょっとためれば買えるのが魅力でした。

 当時の一眼レフといえば、CanonならAE-1、NikonはFE、OLYMPUSならOM10、PENTAXはME、ミノルタがX700?が普及クラスの売れ線でした。

 OLYMPUSはOM10のCMキャラに大場久美子を使ってました。なんたって大場久美子はコメットさんで大ブレイク中でしたからねえ。当時は、事業に失敗して借金抱えたり、結婚話で父親に反対されてワイドショーを賑わすようになるとは思いもよりませんでした。

 で、さっそくいろんなもんを撮って遊びました。
デジカメのばやい、特にメガピクセルカメラですと、撮影間隔が長いとか、シャッター押して画像取り込むまでにタイムラグあるとかっていう欠点があるものですが、DC-4Tも思いっきり当てはまっています。
(実は、前の論文で紹介したキティフェアの生キティさんは動きがよすぎて、シャッター押しても画像取り込むまでの間に動いてフレームアウトしたりして結構たいへんたいへんでした)
 まあ、このへんは割り切って、速写性を必要とする場合はフツーの銀塩カメラを使えばいいことです。

 しかし、切手大の被写体を画面いっぱい撮影できるというマクロ機能はいいですねっ!

キティさんのペンもマクロを使えばこのとおりっ!

いやーん、かわゆいですぅ!これで、

どんな小さなキティさんもばっちり

です。プチトマトの観察のときに、このデジカメがあればらくだったのに。

 プチトマトは、エプソンのCP100のレンズの前にルーペを手で押さえつけながら、被写体との距離は勘をたよりに撮影していたのでした。ルーペを押さえた手がちょっとでもずれると、光軸がずれちゃうので画像があんにゃもんにゃになってしまいます。CP100は液晶モニタがついていないので、実際の画像を確認しながら撮影するということもできないのでした。

 さてさて、DC-4Tですが、一番のもんだいは

電池食い虫

であることです。最近のデジカメ、特にメガピクセルクラスは、たいていそうですが、DC-4Tも消費電力がかなりでかいようで、すぐに電池がなくなります。
ピント、光学ズームの駆動系の電力消費
ファインダーは液晶モニタのみ
というのがなかなかつらいところ。
電池がなくなってくると、フォーカシング中、ズーム中に勝手に電源が落ちちゃいます。
光学ファインダがないので、どーしても液晶つけっぱなしになり、電池の消耗もはやいようです。
取説によれば、連続再生で90分、記録可能枚数120枚とのことですが
ズーム多用して、電源つけっぱなしで撮影してたら1時間もたないんじゃなかろうか。
メーカーとしても、そのことは百も承知なようで、このDC-4Tは、ニッカド電池&充電器が標準添付です。

充電、充電、充電ながもち〜カドニカ♪

なんて、乾電池が縄跳びするCMが懐かしいですが、ニッカドで繰り返し使ってねということですね。

 ACアダプタは別売りオプションで定価3,500円だそうだけど、「うちにあまったACアダプタがあったよなあ」と思って、そのときは買わなかったのですが、うちに帰ってACアダプタさがすと、

電圧あわない!プラグあわない!

そのまんま使えるのがありません。

 そのままお盆に突入して、ただいま、実家の静岡にいるのですが、近所のデジカメ屋さんに行ったらACアダプタは在庫なしだったので、近所のパーツ屋さんに行ってAC-DCコンバータとプラグを買ってきて自作することにしました。

 静岡のパーツ屋さんというと、その昔は「静岡の秋葉原、ウエノムセン」というお店が近所にありました。名物オバチャンがいて、冷やかしで買わずにいると文句言われたものです(^^;)。
しかし、いつのまにか移転していて、うちからはずいぶん遠くになってしまいました。

 で、今回はマルツ電波というお店でパーツ購入です。昔からあったような気もしますが、あんまり行ったことが無かったなあ。

 この店も、世間の無線屋さんと同様、時流に会わせてパソコン&携帯電話ショップになっちゃってます。
1Fがパソコン&携帯、2Fが電子パーツ&無線となってました。

 しかし、なかなかあなどりがたしで、パソコンコーナーには、ちゃんとペルチェが置いてあったり、星野金属のアルミケースがあったり、オーバークロッカーさん向けなのかセレロンの300MHz(PPGA)バルクが大量にあったり、八王子近辺ではついに発見できなかったMilleniumG40032MBのデュアルヘッド(バルク)があったりして、一地方都市のパーツ屋さんとしてはなかなかやるですねえ。

 5V1.0AのAC-DCコンバータが1,300円、ケース100円、AC100Vコンセント付ケーブルとDCプラグ付ケーブルを含めて約1700円でした。DCプラグの極性を調べるため、導通テスタがわりの豆電球も購入ですう(実家にはテスタなんてもんはないですもん)。コードはできるだけ長くしといて、屋内ではACアダプタ使って撮影できるようにしました。(6畳なら自由に動き回れるでしっ)

 さっそくおうちに帰ってハンダ付けして試運転すると、

いやん、シャッター押すと電源が落ちますぅ

あらら、供給電力が足らないのかなあ。取説を見ても消費電力は書いていないし。
で、本体底を見てみたら

DC5V 6W

と書いてある。

電力(W)=電圧(V) x 電流(A) (おとなのお友達の皆さん、なつかしいでしょっ!)

なので、消費電流は1.2Aですねえ。買ってきたAC-DCコンバータは1.0Aなんで使えないってことですねえ。
(なお、RS232C転送中の消費電流は1.0A以下らしく、このコンバータでも使用可能)

 次の日、さっそく5V2.0AのAC-DCコンバータを買いに行ったくまさんなのでした。
5V1.0A用が1,300円、5V2.0A用が1,600円でした。実は最初に300円けちって5V1.0A用を買ったんですが、結局余計な出費をすることになってしまいました。(というか、ちゃんと消費電力を確かめない自分が悪いですぅ)

 ACアダプタでし。

 しっかし、1.0A以上流れるなんてすごい消費電流ですねえ。すぐ電池がなくなるのも納得ですぅ。
電池使ってると電池ケース部分が熱持ってくるんですが、そんだけ電流がながれているところを見ると、やっぱり電池の発熱なんだなあ。夏場にカメラ持ってると手に汗かいちゃいますねえ。
 ん?そーかあ、手に汗握るとは、ここから来たことばにちがいなひ(^^;)
 

蛇足

またまた蛇足です。

写真で見ると結構でかく見えるんですが、リブレットサイズです。(マウスもちっこいやつなんでし)
(VHSテープサイズっていうほうがわかりやすいかな?)
でもリブレットじゃなくて、PALMAXという台湾メーカーが出しているPD1000というPCです。
英語キーボードなので、日本語キーボードよりキーの数が少ない分、ひとつひとつのキーが大きくて押しやすいです。おまけにディスプレイはタッチパネル付きで、お絵かきもなんのそのっ!
欠点としては、並行輸入品なので日本国内のサポートは一切無しってことでしね。
こいつのおかげで実家からでもWebPageの更新ができて、やんやんってなもんです。
1999.8.14公開「でじかめdeキティさん」 
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