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耳リボンの固定方法に関する考察 97.12.9



キティさんの耳リボンは左の耳に赤リボン。双子の妹ミミィさんと区別するために、お母さんがつけたものとなっている。ミミィさんの耳リボンは右耳に黄色リボンだ。

ところで、世間に公開されているキティさんの後ろ姿は、
 


と、なっている。これは単純に耳にリボンを結び付けているわけではないことを示している。もし耳に縛り付けているのであれば

こうなっているはずだからだ。

では、耳リボンの固定方法はどうなっているのだろうか。

その1 毛に縛り付け説

つけ毛では、地毛に縛り付けたりからませるのが一般的な方法である。1本の毛に数本の毛を結び付ける増毛法もCM等で有名になった。この方法でリボンの固定は可能だろうか?
それには、まずキティさんの体毛の長さを知る必要がある(こんなデータはどこにも公表されていないので推測するしかないのがちょっと口惜しいが。)

当研究所所有のキティのレプリカ(なんのことはない、ただのぬいぐるみ)の毛の長さは、約2〜3mmである。キティさんは短毛種のようだ。写真はこちら
リボンの根元に糸がついていたとしても、この程度の長さの毛にからませるだけでは固定は不可能。縛り付ければ固定できるが、それは至難の業であろう。だいたい、あのミトンのようなキティさんの手で、そんな細かい作業ができるとは到底思えない。
 

その2 マジックテープ説

リボンの根元にマジックテープがついていて、体毛と絡むことにより固定されるのではないだろうか。

よく考えてみると、これは不可能と思われる。マジックテープでは、先端が膨らんで引っかかりがある腰の強い毛が植えられた側(エノキダケみたいなやつ)と、リング状の軟らかい毛が密集した側(毛の長いカーペットによくある)とが絡みあって固定される。で、キティさんの体毛を見てみると、そのどちらでもないのでマジックテープ方式は使えない。
 

その3 粘着テープ説

はがすときに痛いぞお。その上、毛が抜けてハゲになる可能性が高い。かわいい我が子にこんな方法でリボンをつけているとは考えにくい。
 

その4 ピアス説

耳と言えばピアスであろう。キティさんはロンドン在住である。ロンドンといえばパンク、パンクといえばピアスである。その上女の子にとってピアスも立派なおしゃれのひとつだ。この方法ならかなり確実に固定できるし、耳の裏側に飛び出た金具も体毛が隠してくれるからである。

ただ、リボンの中心は、耳と言うよりは頭に位置している。耳の根元に近い部分に穴をあけているか、リボンの留め金がリボンの中心からずれているのだろう。
(この疑問は、耳リボンから耳お花になるとさらに深くなる。どう見ても頭に刺さっているようにしか見えない...)
 

その5 咲いちゃった説

リボンに見えて実は「お花」だったのではないか。

種々の文献を調べると、あまりに能天気だと頭に花が咲いてしまう現象が何件か報告されている。頭から木が生えてきたという珍しい事例もある。春になってこの木に花が咲き、木の下で花見をする人が多数おり、あまりのうるささに木を抜いたら、今度は水がたまって池となり、釣り人が多数やってきてしまったということらしい。この話は「あたま山」という落語で古来より伝えられており、ご存知の方も多いだろう。
 
 

以上、リボンの固定方法について考察してみた。えっ、実は細い糸で耳に結んであって、その糸が毛に隠れているだけだって?うーん、それは思いつかなかった...
 
 

97.12.9公開 「耳リボンの固定方法に関する考察」

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